先日、子どもの成長や将来について保護者同士が語り合う交流会に参加しました。テーマは「子どもへの期待をどう手放すか」。話を聞きながら、娘が高校2年生のときに不登校になった頃のことを思い出しました。
娘から「学校に行きたくない」と言われたとき、私はどうしたらいいのか分かりませんでした。誰にも相談できず、一人で悶々と悩んでいた時期があります。
学校はどうなるのか、将来はどうするのか。家でずっとスマホを見ている娘の姿に、不安ばかりが膨らんでいました。
親が先回りしすぎないこと
交流会では、参加者が「自分で考えて行動してほしい」「好きなことを見つけてほしい」など、子どもへの期待を付箋に書き出し、その期待がかなわなかったときの不安について話し合っていました。
印象に残ったのは、親が先回りして手を出しすぎないことと、子どもが本音を安心して話せる環境を整えることです。
私も当時、スマホばかり見ている娘に「こうしなさい」と何度も言いたくなりました。でも、そのたびにぐっとこらえ、ひたすら耐えていました。
娘のためを思っていたつもりでも、実は自分自身の不安を何とかしたかったのかもしれません。親がよいと思うことと、子どもが望んでいることは、必ずしも同じではないのだと改めて感じました。
安心を積み重ねることが自立につながる
交流会では、子どもの自立には、今の安心を積み重ねることが大切だという話もありました。また、自立とは何でも一人でできることではなく、困ったときに誰かに相談し、助けを求められることでもあると聞きました。
親はどうしても、進学や就職など、子どもの将来を心配してしまいます。でも、その前に、今、子どもが安心して過ごせているかどうかが大切なのだと思いました。
娘はその後、自分で大学に進む道を選びました。親が決めたわけでも、無理に勧めたわけでもなく、娘自身が考えて進む方向を見つけてくれたのです。
そのときは、どれほど安堵したことか。大学進学だけが正解ではありませんが、自分の意思で道を選んでくれたことが何よりうれしかったのを覚えています。
あの頃、誰かに相談できていたら
交流会では、同じような悩みを持つ人と話せて安心したという声もありました。年上の子どもを持つ保護者の経験を聞き、今後の参考になったという感想もありました。
その話を聞きながら、娘が不登校だった頃の自分にも、こうした場所があったらよかったのにと思いました。誰にも相談できずにいたあの頃、同じ経験をした人の話を聞けていたら、もう少し気持ちが楽になっていたかもしれません。
子どもを信じて待つことは、決して簡単ではありません。ただ待つことがすべての子どもにとって正しいわけでもなく、それぞれに必要な支援や関わり方があると思います。
それでも、子どもが安心して自分の気持ちを話せること、そして親も一人で悩みを抱え込まないことは大切です。
今回の交流会は、娘との日々を振り返りながら、親としての関わり方を改めて考える時間になりました。
