取材をしていると、「今日はダメだったな」「もっとちゃんと話を聞けばよかったな」と、落ち込むことがあります。
聞きたかったことをうまく聞けなかったり、相手の言葉を十分に引き出せなかったり。帰り道になって「あのことも聞いておけばよかった」と思い出して、ひとり反省会が始まることも少なくありません。
そんな気持ちを引きずったまま会社に戻ると、不思議と記事にもその日の気分が出てしまうような気がするんですよね。
だから、気持ちが沈んでいるときは、少しだけ寄り道をして、心を落ち着かせてから帰るようにしています。
その場所の一つが、奥多摩大橋を眺められるところです。
目の前には、特徴的な形をした大きな橋。その向こうには奥多摩の山々が広がり、時間とともに空の色が少しずつ変わっていきます。
橋の上を行き交う車をぼんやり眺めているだけでも、なぜか飽きません。
特に好きなのは、夕方から夜にかけての時間です。
明るかった空が少しずつ暗くなり、山々の輪郭がぼんやりとしてくる。その景色を眺めていると、「ああ、今日も一日が終わるんだな」と、張り詰めていた気持ちが少しずつ緩んでいきます。
失敗したって、また明日から

そして、いつも自分に言い聞かせるのです。
「失敗することだってあるよ。明日からまた立て直せばいいじゃないか」
そう思うだけで、不思議と心がスーッと軽くなることがあります。
もちろん、景色を眺めたからといって、失敗したことがなかったことになるわけではありません。仕事の悩みが解決するわけでもないし、明日になれば、また別のことで落ち込むかもしれません。
それでも、目の前に広がる大きな山々や空を眺めていると、さっきまで頭の中をいっぱいにしていた悩みが、少しだけ小さく感じられるのです。
毎日いろいろなことがあります。
仕事がうまくいかない日もあれば、人との関わりで悩む日もある。頑張っているつもりなのに、思うようにいかないことだってあります。
そんなとき、無理に前向きになろうとしなくてもいいのかなと思います。
ただ、少し立ち止まって、ぼんやり景色を眺める。何も考えずに過ごしているうちに、また明日も頑張ってみようかなと思えることもあるからです。
もっとも、私の場合は、そうして気持ちを立て直したあと、会社に戻って再び仕事をすることも多いんですけれどね笑
皆さんにも、そんな場所はありますか。
お気に入りのカフェでも、公園のベンチでも、いつもの帰り道でも。そこに行くと、なんとなくホッとできる場所。
つらいことがあったとき、何も解決しなくても、少しだけ心が軽くなる。
そんな自分だけの「居場所」があるって、案外大切なことなのかもしれません。
