一人暮らしをしている86歳の母の介護保険のことで、あきる野市の地域包括支援センターの担当者とお話ししてきました。
以前の母はほとんど家から出ず、自宅で過ごすことが多かったのですが、要支援1の認定を受け、運動機能の向上を目的としたデイサービスに通うようになってから、生活が大きく変わりました。
定期的に身体を動かし、人と接する機会が増えたためか、みるみる元気になり、このままでは要支援の認定が外れてしまうのでは?と思うほどに笑
ところが最近、また外出する機会が減ってしまいました。せっかく元気になったのに、どうしてだろう。母に理由を聞いてみると、思いがけない答えが返ってきました。
集まる場所も、移動手段も減っている
「集まる場所がなくなって、行くのも大変になっちゃって、楽しみがなくなっちゃった」
母によると、地域の老人会が次々と減り、以前のように顔を合わせる機会が少なくなっているそうです。さらに、公共交通機関の便数も減り、出かけること自体が難しくなっているといいます。
母が暮らすあきる野市の油平地区では、利用していた西東京バスが2便から1便に減り、るのバスも平日のみ。予約型乗合送迎サービス「チョイソコ」も、タクシー運行との兼ね合いで対象エリア外となっており、移動手段が限られています。
車を運転できない高齢者にとって、公共交通機関は買い物や通院だけでなく、地域の集まりに参加するためにも欠かせません。せっかく元気になっても、出かける場所や移動手段がなければ、再び家に閉じこもってしまうことにもなりかねません。
母の話を聞いて、介護予防の取り組みと同じくらい、人とつながれる場所や、そこへ行くための移動手段が大切なのだと感じました。
地域のつながりをどう守っていくか
ちょうどこの日は、青梅市で第2層協議体について勉強してきたところでした。第2層協議体とは、地域住民や関係団体などが集まり、地域の困りごとを共有しながら、住民同士の支え合いについて話し合う場です。
そこで、あきる野市の地域包括支援センターの担当者にも、市内の取り組みについてお話を伺いました。
あきる野市でも第2層協議体を通じた地域の支え合いに取り組んでおり、草花団地などでは、地域の人たちが気軽に集まれる場所づくりも進められているとのことでした。
高齢化が進む中で、老人会や自治会などの地域活動を維持することも、公共交通を確保することも簡単ではありません。それでも、外に出たいと思っている人が、移動手段や集まる場所がないために自宅で過ごすしかないという状況は、何とかならないものだろうかと思います。
日頃から地域の福祉活動を取材していますが、まだまだ知らないことばかり。今回も母の暮らしを通して、身近なところにある地域の課題に気づかされました。
母には、これからも元気で長生きしてほしい。
でも、ただ健康でいるだけでなく、友達と会ったり、おしゃべりを楽しんだりしながら、毎日を過ごしてほしいと思っています。
